〜台湾一周 自転車と鉄道〜

  台湾自転車事情

 ◆全般的に◆
 主に平日に走ったが、大学が試験明けの休みでもあり、多くの自転車乗り(自行車騎士)に出あった。みなさん、良い自転車に乗ってます。日本と比較すると、小径車の比率が格段に高く、台北や高雄にはDAHONやKHSの専門店が多数あった。当然GIANTがいちばん多く、カーボンモノコックなどの上級車も見かけた。産業に占める位置が高いためか、自動車ドライバーからも邪魔者扱いされることなく、「加油」との激励もよくもらった。自国民がエンジョイしているわけだから、台湾観光局が行っているインバウンド政策としても、効果を現してくると思う。
 
 ◆鉄道輪行◆
 MRT(地下鉄)は、台北、嘉義、高雄が開通しているが、台北と高雄をのぞいてみた。 輪行袋に収納することなく、自転車を抜き身のまま持ち込めるのが特徴である。
 台北の場合は、先頭と最後尾車両にそれぞれ8台、計16台を1編成に持ち込むことができる。そのまま持ち込むためには、当然駅構内を押さなければならないが、これは許可された駅(約半数)に限定される。自転車使用可能のエレベータもある。追加料金は不要。
 
 鉄路管理局(国鉄)は、都市間移動・近隣移動とも本数が多く使い出がある。特急に相当する「自強号」には、原則自転車設置エリア(1車両の1/3程度)を持つ車両が組み込まれており、抜き身、輪行袋それぞれを置くことができる。抜き身で置く場合は、通常の改札ではなく、貨物窓口から持ち込むようだ。
 
 高速鉄路(高鉄、新幹線)は、台北、高雄(駅は左営)間で運行されている。台北をのぞき、街や在来線から離れていることが多い。日本の新幹線と同じと思えばよく、各車両の前後に小さなトランクエリアがあり、1車両4台程度置くことができる。
 
 ◆一般道◆
 総じて、日本より交通事情はよい(道路が広く、車が少ない)と感じた。特に、郊外だと 0.5車線くらいのバイクレーンがあり、自転車走行には適している。市街地の駐停車車両、タクシーなどの急停車は、覚悟しておく必要がある。自転車の逆走は見かけなかった(自分がしたかも)。
 右側通行(日本と反対)は判っているつもりでも、メイン路から街中にまがった時とかに間違えることがあった。また、ドライバーとのアイコンタクトは最後まで、習熟しなかった。(助手席の人の目を見てしまう)
 
 ◆自転車道◆
 国を上げて推進している。各県のサイトを見ても、競って作っている感じだ。日本の使いづらい(路面の悪さ、進入防止柵などの障害物の多さ)自転車道とことなり、実際走っている人も多い。都市部ではミニバイクと共用の「機慢車道」(遅い車の道?)があったが、これは日本でも有効かも知れない。





 MRT(台北)のパンフレット。


 鉄路管理局「自強号」の置き場。


 高鉄(新幹線)の置き場。


 田舎道(郡道)でも、キロポストがあるので迷いにくい。


 台北では、歩道走行可能個所があったが、みなさん車道を走っていた。当然「行人優先」。

 MRT(高雄)の野外からのエレベータ。

 高雄:港湾地域の自転車道(バイクと共用)。

 高雄:市街地の自転車道(バイクと共用)。

 高雄:河川公園内の自転車専用橋。


 大鵬湾自転車道のパンフレット。

 大鵬湾自転車道のパーキング。

 嘉義:国道1号線、中央分離帯内の自転車道。

 嘉義:国道1号線、中央分離帯内のパーキング。

 東海岸:北回帰線付近の自転車道。

 東海岸:長浜自転車道。

 一見ママチャリだが、フロント3段、
リヤ6段。

 メーカー純正3シーター。




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